Abloの翻訳機能が消えた日:2021年のGoogle Translate強制切り替えと2022年の音声翻訳廃止

Abloが誇ったリアルタイム翻訳機能。2021年11月のGoogle Translateへの強制切り替えと、2022年2月〜5月の音声翻訳廃止の経緯を、84,580件のレビュー分析から解説します。

2026年9月18日更新 · 4分で読めます

このページの内容
  1. 2019年〜2021年11月:独自翻訳エンジンの時代
  2. 2021年11月20日頃:Google Translateへの強制切り替え
  3. 2022年2月〜5月:音声翻訳の完全削除
  4. 翻訳機能の劣化がもたらしたもの
  5. 翻訳機能を求めて:Ablo終了後のユーザーたち
  6. Olu:翻訳機能を無料で提供する新しい選択肢
  7. まとめ:翻訳が製品だったアプリの教訓

Abloの84,580件のレビューを分析した私たちの調査では、翻訳機能への賛辞が何度も繰り返されました。2019年のローンチから2022年9月の終了まで、Abloの最大の魅力はリアルタイム翻訳でした。しかし、その翻訳機能は二度の大きな変更で骨抜きにされ、多くのユーザーを失う原因となりました。

2019年〜2021年11月:独自翻訳エンジンの時代

Abloは2019年1月のローンチ時から、テキストチャットの双方向翻訳とビデオ通話のライブ字幕を搭載していました。この独自の翻訳エンジンは非常に高く評価され、中国語のレビューでは「翻译非常准确,比百度翻译强多了」(翻訳は非常に正確で、百度翻訳よりずっと優れている)と絶賛されました。ロシア語のレビューでも「подтянула английский очень быстро」(英語がとても早く上達した)と、言語学習ツールとしての価値が認められていました。

この時期、ユーザーは自分の送信したメッセージがどう翻訳されたかを確認でき、言語学習に活用する人も多かったのです。翻訳機能はAbloの核であり、無料で世界とつながれる体験を支えていました。

2021年11月20日頃:Google Translateへの強制切り替え

最初の大きな転機は2021年11月頃に訪れました。Abloは独自の翻訳エンジンを廃止し、強制的にGoogle Translateへ切り替えたのです。この変更には三つの問題がありました。

  1. 翻訳品質の低下:Google Translateは汎用的な翻訳エンジンであり、Ablo独自の文脈を考慮した翻訳には及ばないと多くのユーザーが指摘しました。
  2. 自分のメッセージの翻訳が確認できなくなる:言語学習者にとって致命的な変更でした。自分が何と書いたか、それがどう翻訳されたかを確認する機能が失われたのです。
  3. 強制だったこと:ユーザーに選択肢はなく、突然の変更に戸惑う声が相次ぎました。

この変更は、データセット全体で見ても最大級の苦情の波を引き起こしました。レビューでは翻訳品質の低下や言語学習への影響を嘆く声が殺到しました。

2022年2月〜5月:音声翻訳の完全削除

さらに追い打ちをかけたのが、2022年2月から5月にかけてのビデオ通話とライブ配信からの音声翻訳機能の削除です。この変更に対する反発は、Abloの全歴史の中で最大のものでした。

レビューには「it was the only app in the world that did this」(世界で唯一これができるアプリだった)という悲痛な声が多数見られました。ビデオ通話中のリアルタイム字幕翻訳は、Abloの最大の差別化要因の一つだったからです。

この変更により、Abloは「ABLO = Omegle」と多くのユーザーに評価されるようになりました。翻訳機能の劣化は、アプリのアイデンティティそのものを損なう出来事だったのです。

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翻訳機能の劣化がもたらしたもの

翻訳機能の二度の変更は、Abloのユーザー離れを加速させました。2021年11月のGoogle Translate切り替え後、レビューの平均評価は低下し、2022年の音声翻訳削除後にはさらに悪化しました。

特に影響が大きかったのは以下の層です。

  • 言語学習者:自分のメッセージの翻訳確認機能が失われ、学習ツールとしての価値が半減
  • 多言語交流を楽しむユーザー:翻訳品質の低下でスムーズな会話が困難に
  • ビデオ通話を多用するユーザー:音声翻訳がなくなり、テキストに依存せざるを得なくなった

翻訳はAbloの「製品そのもの」でした。それを段階的に弱体化させたことが、アプリの終焉を早めたと言えるでしょう。

翻訳機能を求めて:Ablo終了後のユーザーたち

Abloが2022年9月30日に終了した後、ユーザーは翻訳機能を備えた代替アプリを探し続けました。多くのユーザーがAzarへの移行を拒否し、「Abloを返して」という声は2026年8月まで続いています。

2025年には同名の別アプリ(com.bintree.ablo)が登場しましたが、204件のレビューのうち138件が1つ星で、翻訳が有料、データエラー、ボットばかりとレビュアーは酷評しています。この別アプリが10万回以上インストールされている事実は、人々がまだAbloの翻訳機能を求めている証拠です。

Olu:翻訳機能を無料で提供する新しい選択肢

Abloの翻訳機能に代わるものとして、Oluはテキストチャットの双方向翻訳を完全無料で提供しています。翻訳はメッセージごとに行われ、元の文章もタップ一つで確認できます。インストール不要でブラウザから利用でき、飛行機に乗ってランダムな国に飛ぶコンセプトもAbloを彷彿とさせます。

Oluでは通話やビデオはなく、テキストのみの文化交流に特化しています。翻訳機能を軸にしたチャット体験を求める方には、Oluを試してみる価値があるでしょう。

まとめ:翻訳が製品だったアプリの教訓

Abloの翻訳機能の変遷は、一つの重要な教訓を残しました。独自翻訳エンジンからGoogle Translateへの切り替え、そして音声翻訳の削除は、ユーザーが愛した体験を段階的に奪うものでした。

Abloの翻訳機能を懐かしむ声は、今もなお続いています。そして、その需要に応える新しいサービスが、静かに生まれつつあるのです。

よくある質問

+Abloの翻訳機能はどうなった?

Abloは2021年11月頃に独自の翻訳エンジンからGoogle Translateに強制切り替えされ、2022年2月〜5月にはビデオ通話の音声翻訳が削除されました。これにより、言語学習者や多言語交流を楽しんでいたユーザーから大きな反発が起きました。

+Abloの翻訳は正確だった?

独自翻訳エンジン時代は「百度翻訳よりずっと正確」と中国語レビューで絶賛されるなど高評価でした。しかしGoogle Translate切り替え後は品質低下が報告され、自分のメッセージの翻訳を確認できなくなるなど機能も後退しました。

+Abloの代わりになる翻訳付きチャットアプリは?

Oluは、テキストチャットの双方向翻訳を無料で提供し、インストール不要でブラウザから利用できます。翻訳機能を軸にしたAbloの代替として検討されています。

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はじめての方は、Ablo(アブロ)アプリとは?機能・終了理由・代わりになるアプリを完全解説をどうぞ。すべての経緯をひとつにまとめました。